磯子区版 掲載号:2015年11月26日号 エリアトップへ

2015年度「現代の名工」に選ばれた 内田 良隆さん (株)東芝生産技術センター(新磯子)勤務 63歳

掲載号:2015年11月26日号

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家電づくり携わり48年

 ○…蛍光灯やカラーテレビなどの電化製品を生産する機械の組立や調整立ち上げなどに携わってきた。部品の取り付けを5μm(マイクロメートル)以下に調整する技能が認められての受賞。選ばれたことを報道で知った同僚や先輩からお祝いのメッセージをもらい、反響の多さに驚きながらも実感がわいてきた。「これまでの仕事が評価され、うれしいの一言ですね」。受賞は真摯に仕事と向き合ってきた結果でもある。

 ○…千葉県銚子の出身。技術を身に付けたいと15歳で東芝に就職。川崎にある訓練校に通い高校卒業の資格を取るために仕事と勉強を両立した。機械組立分野を学び手に職をつけ家電づくりを担った。身に付けた技能は100分の0・01の段差を指で判別できるほどに。ほんの少しの誤差が商品にキズをつけることになるため、1台の機械調整に2年の年月をかけたことも。生産された製品が家電量販店に並ぶ姿を見て、ものづくりに携わる喜びを実感する。「今でも東芝製品しか買いませんよ」。愛社精神は人一倍だ。

 ○…休日は住まいのある大和市の町内で20年以上ソフトボールを楽しむ。「上手くないけど、大きな声を出してみんなを巻き込むムードメーカーですね」。クヨクヨしない性格で「リーダータイプ」と評する。製造長時代には仕事で悩んでいる部下を積極的に誘った。「仕事はチームプレー。コミュニケーションを取り、働きやすい環境を作ってきましたね」。仕事も趣味も常に先頭に立ち引っ張る。

 ○…自身が手がけた機械は現在、海外でも使用され活躍は世界に広がる。3年前に定年退職し契約社員としての勤務をあわせ、家電づくりに携わり48年たった。これからは人材の育成に力をいれていくつもりだ。「一つでもムダがあると製品ができない。そういう意味では常に効率を求めて仕事に向き合ってきた。そこを若い人に伝えていきたい」。ものづくりへの意欲は衰えない。