横浜市は6月17日から、聴覚障害のある人などを対象に、区内3カ所のエレベーターで緊急停止した際、携帯メールで監視室と連絡が取れる取組を始めた。
磯子駅前中央歩道橋2基とシーサイドライン新杉田駅エレベーターの計3基が対象。市内では110基で行われている。エレベーター内にメールアドレス、QRコードとともに「緊急時にエレベーター監視室に連絡ができます」と書かれた案内が貼られている。地震などでエレベーターが緊急停止した場合、閉じ込められた人は、案内に記載があるメールアドレスに送信。監視室内の警備業者とメールで会話することができる仕組み。
今回の取組は、2016年4月施行の「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」に先立ち、横浜市健康福祉局が行った「障害者差別に関する事例の募集」で出された意見がきっかけ。聴覚障害のある人から「エレベーターが停止した場合の連絡手段が電話のみである」との意見が寄せられたことを受けて対応した。
横浜市は、2015年9月から道路局管理の市内エレベーター14基で試行運転をしていた。今年5月には、市聴覚障害者協会の会員と現場検証を実施し「緊急時の不安解消につながるこの取組は大変ありがたい」「この取組が他のエレベーターに広がってほしい」といった意見が出されていた。
磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|