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磯子区版 公開:2016年6月30日 エリアトップへ

洋光台北団地集会所 コンペ最優秀賞が決定 地形活かした交流拠点に

社会

公開:2016年6月30日

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最優秀賞に選ばれた作品のデータ
最優秀賞に選ばれた作品のデータ

 UR都市機構東日本賃貸住宅本部が洋光台地区で進める「団地の未来プロジェクト」。その一環として実施した北集会所の建築アイデアコンペの結果が6月21日に発表された。最優秀賞に選ばれた作品は、生活に溶け込んでいる現在の地形を活かし、地域の人たちが交流できる開かれた設計のもの。UR都市機構では今後、同案を基にプロジェクトに携わる建築家・隈研吾氏とクリエイター・佐藤可士和氏の指導の下、設計を具現化していく。

 同コンペのテーマは洋光台北団地の集会所と周辺外構の再整備。団地内に限らず地域で暮らす多様な人たちが交流し、つながりを深めることで、地域の活性化につながるような拠点としての建築案を国内外プロアマ問わず、昨年9月18日から12月17日まで募集した。

 審査委員は「団地の未来プロジェクト」に携わる隈研吾氏や佐藤可士和氏をはじめ、洋光台まちづくり協議会の三上勇夫会長ら8人。書類審査で148の応募の中から6案を選出後、今年4月18日に東京都内の求道会館で通過者による公開プレゼンテーションを実施し、審査が進められた。

生活と重なる設計評価

 最優秀賞は設計事務所「NAAW」の長野憲太郎さんと王翠君さんの「OPEN RING」。既存の地形や住民の生活とリンクした設計が評価された。

 案では、集会場が街の主要動線の洋光台通りから開かれた作りになっており、大小集会室と管理サービス事務所、ラウンジ、カフェなどを大屋根でつなぐことで空間の一体感を演出。従来の集会所の特徴的な部分で、住民らが親しみを持って使っていた大階段と中庭による「サンクンガーデン」は、屋外劇場のような広場として地形を活用し、住民らの朝のラジオ体操や祭り、階段を使ったリハビリなどでも、これまで以上に利用しやすいように設計された。

 審査委員長の隈氏は「建物は新築だが地形を保存しているという意味でリノベーション的。深く読むと、地形と建築の関係を考え、建築の定義をちょっとだけずらした新しい案であることがわかった。時間が経てば経つほどよく見えてくる案」と講評。三上会長も「基本的な地形が現在の姿と同じ。これまで通り中庭をラジオ体操や祭りなど地域で利用でき、新たな使い方ができる空間もあると感じた」と印象を語る。

 UR都市機構によると、同案を基に具現化される集会所の整備改修は、17年度末に完了予定の洋光台駅前広場の改修に続く形で実施予定。三上会長は「空間が良ければ人も集まる。交流拠点として地域で使いこなし、街の活性化につなげていきたい」と期待している。

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