常にチャレンジ精神を

　○…６月９日の総会で会長に選出された。19社が加盟する磯子区会の会長として、力を入れるのは磯子まつりでの建設業に対する普及啓発。防災パトロールでは、地域の安全安心の街づくりに貢献していく考えだ。大雪の際には雪かきなどに出動するのも会としての任務となる。「一昨年の大雪の際には真夜中に作業したけど地域の役に立っていると思うとうれしい」とやりがいについて話す。

　○…梅林小、浜中出身。実家が土木会社を経営していたこともあり、父親や職人の働く姿を間近で見てきた。「中学の時は勉強が苦手で嫌いだった」と苦笑いを浮かべるが、高校では専門的な知識を学ぼうと磯子工業の土木科に進学。「必死だった」と振り返り、中学時代に比べて成績もアップしたという。高校卒業後は大手建設会社に就職し、現場監督などを担った。大磯のトンネルや八景島シーパラダイスの建設に携わり「ゼロから形になるモノづくりの醍醐味を味わえましたね」

　○…サラリーマンとして働く中で「知恵という引出がほしかった」と、27歳で大学に入学。入学後は、昼に実家の弘栄土木で働きながら夜は大学に通い経済学を学んだ。「ダンプの運転をしながら英語を聞いていたよ」と今となっては笑いながら振り返るが、必死で勉強したからこそ、今の姿があると実感している。「周りの協力があってできたことだけど、何事にも積極的に行動するということは自分の良さかな」

　○…「本当は、人見知りで恥ずかしがり屋。人前に出ることも苦手」と自己分析する。自身と同じような性格の小学３年生の長女に「嫌のままで終わらせない、チャレンジする姿を見せたい」との思いを抱いている。今回の会長就任は、成長できるチャンスだとも思っている。「会には若い人も多いので、たくさんの方に参加してもらえる魅力ある区会にしていきたい」。会長職にチャレンジしていく。