滝頭の横浜市電保存館(石井英明館長)に新設中の多目的ホールの開館が、8月中旬を予定していることがわかった。同館では、施設オープン後、市電にまつわる講座の開催や地域の団体による催しなどにもホールを提供していきたいとしている。
横浜市電保存館は、かつて市民の足として栄えた『横浜市電』の車両や資料などを保存・展示する施設。1973年に開館し、2013年には館内のリニューアルも行われている。
同館には展示を見て往時を懐かしむ人や市電を知らない親子連れなど、年間約6万5千人が訪れている。
同館を運営する横浜市交通局協力会では、これまで館内に休憩を取ったりイベントを実施したりする場所がないことから、多目的スペースの必要性を検討。同館は幼稚園の遠足や小学校の社会科学習の一環として利用されることも多く、石井英明館長も「訪れた人たちが食事や休憩、学習などに利用できる場所が必要と感じていた」と話す。
講座や地域活動の場にも
新設が決まった多目的ホールは、保存館前の駐車場用地に建設。名称は「しでんほーる」で、2階建、延床面積282平方メートルの施設となる。1階を駐車場とし2階が休憩などに利用できる多目的室。室内には多目的トイレと授乳室が設置される。2月中旬から工事が始まり、完成は7月中旬を予定していたが、工事の遅れに伴い、開館は8月中旬となる見通し。閉鎖中の駐車場も同時期に再開される予定で、開館当日は関係者による式典も計画されている。
石井館長は「オープン後はホールを使って市電にまつわる講座や催しなども行っていきたい」とし、地域の団体などの活動にも施設を提供していきたい考え。「地域のホールとして利用していただき、市電保存館のことや横浜の市電の歴史についても理解を深めてもらえれば」と話している。
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