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磯子区 人物風土記

公開日:2016.10.13

磯子警察署長に就任した
稲葉 弘行さん
磯子在勤 58歳

「誠実」貫く人生に



 ○…9月から磯子警察署の署長に就任した。磯子区での勤務は初めて。「海があり、丘があり、さらに歴史もある。まち全体が魅力にあふれていますね」と印象を語る。一方で、区内では高齢化が進み、対処すべき問題が増えている。「振り込め詐欺や交通事故など、高齢者の方が巻き込まれやすい事件や事故を減らしていきたい」と意気込む。着任時の挨拶で署員に呼びかけたことは2つ。「住民の方から頼りにされる力強さを持って仕事をすること。住民の方を思いやる心を持って仕事をすること」。自身が警察官になってからずっと胸に刻んできた信条を、署員にも伝えていく。



 ○…警察官を志したのは中学生のとき。テレビドラマ「太陽にほえろ」の刑事に憧れた。中でも、竜雷太さん演じる「ゴリさん」が好きだった。「正義感と人間味にあふれていてね。とにかくかっこよかった」と話す表情は少年のよう。「警察官になりたい」。十代半ばで決めた夢は、その後一度も揺らぐことはなかった。



 ○…家族は妻と27歳になる双子の息子さん。「マイホームパパではなかったな」と話すように、若い頃は無我夢中で働いた。「家のことはほとんどしなかった。仕事に打ち込めたのは女房のおかげ」と感謝する。息子さんは父親の背中を追い、2人とも警察官に。「大変なことも多い仕事なので、同じ道を歩むとは思わなかった。自分が懸命に働く姿を見て志してくれたならうれしい」と目じりを下げる。



 ○…趣味は「体を鍛えること」。警察官らしい体型を保つために、週2回のフィットネスジム通いや、毎朝1時間のウォーキングを欠かさない。「冬の寒い朝は怠けたくなるときもあるけどね。でも、それに打ち勝つと自信になる」と話す。仕事にも、他人にも、自分にも常に「誠実」でありたいと願う。「生真面目でつまらない人間かもしれない。でも、それがかっこいいと思ってもらえるように、公私ともに生きていきたい」

 

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