はまぎんこども宇宙科学館館長で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授の的川泰宣さんの講演会が11月12日、磯子公会堂で開かれた。磯子区役所と磯子図書館が読書活動推進講演会の一環として主催したもので、約100人が参加した。
的川さんは自身の半生を振り返りながら、影響を受けた本や、読書体験などを披露。少年時代の好奇心が「科学の心」を養い、宇宙に興味を持つきっかけをつくったと語り、当時愛読していた「不思議の国のトムキンス」(ジョージ・ガモフ著)を紹介しながら、「子どもの時によく本を読んで、よく遊ぶことが大切で、好奇心を育てることにつながる」と訴えた。
また、自身が関わった小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトについても触れ、一時通信途絶した後に交信が復活し、奇跡的に帰還したエピソードを披露。その時の状況を収めた自著「はやぶさ物語」などを紹介したほか、「高い志と目標を共有しているチームが一丸となって取り組んだからこそ困難を乗り切ることができた」と振り返った。
講演を聞いていた区内の小学4年生の男子児童は「もともと宇宙に興味があったけど、的川さんの話を聞いてもっと知りたくなりました」と話した。
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