滝頭にある横浜市電保存館の魅力を周辺住民に知ってもらおうと、滝頭小学校6年1組の児童が主催するイベントが12月4日(日)に開かれる。当日は、児童が接客をしながら企画したゲームなどで市電の歴史や保存館の魅力を来館者にPRする。
このイベントは、横浜市教育委員会が実施する「はまっ子未来カンパニープロジェクト」の一環。学校と企業、団体が連携し、子どもたち自身で社会課題を解決することを目的に今年度から行われている事業で市内の小、中、高、特別支援学校29校が参加している。滝頭小6年1組は、同じ町内にある市電保存館の広報について取り組んできた。
児童たちは、総合的な学習の時間内で今年6月からイベント実施に向け準備を進めてきた。実際に市電保存館を見学し「施設内の説明書きが、漢字が多く子どもには難しい」「フロアガイドが小さく分かりづらい」など児童の目線で施設の課題を抽出。石井英明館長からは「磯子区内の住民でも施設を知らない人が多い」との話を聞き、市電保存館の魅力を周知させることで利用者を増やしたいとイベントを企画した。
楽しく学べる祭りに
当日行うイベントは「T(楽しい)M(学べる)市電祭2016」。市電や保存館に関するクイズを取り入れた射的やボウリング、輪投げなどのゲームを実施。来場者に施設で楽しんでもらいながら、市電や歴史について学べるようにと、イベント名は児童が考案した。
6年1組では、半年間の準備期間で、内容を考えるイベント企画部、イベントをPRする宣伝部、施設内の看板や展示物などを作成する雰囲気部の3つに分かれ活動。企画部はゲームで使う道具を、雰囲気部は店内が明るくなるような飾り付けを作製。宣伝部は学校周辺の商店街店舗などにチラシをはってもらう営業活動のほか、住民にチラシを配り来場を呼びかけた。
宣伝部リーダーの藤井子賢くんは「横浜市が誇る市電の魅力を知ってもらいたい。ぜひ多くの人に来てほしい」と話す。
イベントは正午から午後3時まで。
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