夜間に子どもが急な発熱。そんな時にスマホを使ってお医者さんに相談――。こんな新たな試みが1日から栄区内で始まった。産後うつや虐待のリスク回避に重要な産後早期の母子を対象に、栄区役所が国立成育医療研究センター、民間企業との「産学官」連携でサービスを提供する。
今回の試みで提供されるサービスは小児科医の橋本直也さんが代表取締役社長を務める(株)Kids Public(キッズ・パブリック/東京都)による「小児科オンライン」。一般的に多くの病院が休診時間となる平日午後6時から10時まで時間帯に、スマートフォンなどでLINEやSkypeといった通信アプリを使い、リアルタイムで小児科医に相談できる。
テレビ電話や写真などで子どもの様子を伝えることもでき、医療相談のほかに育児中のつまずきなども専門医に相談できるため、すぐに病院に連れて行く必要があるかなどのアドバイスも受けることできる。同社では、産後すぐで外出が困難な母親にとって、スマホなどで遠隔医療相談が受けられれば心強いサポートになるのではとしている。
3カ月間無償で
小児科オンラインの利用には通信料のほかに通常は月額3980円(税別)が必要となるが、今回の試みではサービスを栄区の親子に無償で利用してもらい、母子への効果を検証、研究するというのが目的だ。
研究を行うのは国立成育医療研究センター政策科学研究部で、協力者はアンケートのほか4カ月健診時に皮膚診察を受けることが条件となる。
対象となるのは栄区に住民登録がある人のうち今年11月1日から来年3月31日までに出生連絡票を提出した母子。申し込むと、前半グループ(申し込みから生後4カ月まで)と、後半グループ(生後5か月から8カ月まで)のいずれかに割り振られ、約3カ月間サービスを利用できる(通信費は別途)。
研究についての問い合わせは栄区役所子ども家庭支援課(【電話】045・894・8410)へ。
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