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公開日:2021.07.01
住民有志
港南台の魅力「冊子」に
街の日常への思い 水彩で
港南台の街の「日常」を水彩画で描き、紹介する冊子「若葉のころ」が現在、人気を集めている。地元住民のグループが手がけたもので絵を担当したのは港南台在住の千葉幸太郎さん(88歳)。千葉さんは「街も50年経って、蓄積されたものがある。港南台の良さを再度知ってもらえたら」と思いを語る。
冊子のきっかけは「港南台 街&暮らし白書づくりプランナーズ会議」。港南台の街の開発から2020年でおよそ50年を迎えるのを機に、住民が今後の街のマスタープランを描く土台として、街のデータや資料をまとめた「白書」づくりを数年前から進めている。
そんな中で同会議の発起人だった故・廣畑成志さんが「金沢八景のような、『港南台八景』を描いてほしい」と千葉さんに打診。千葉さんの絵に会議メンバーの菅野裕子さん(59歳)が文と編集を加えて冊子が完成したという。千葉さんは昨年の初夏に港南台の1丁目から9丁目までを歩いて写真を撮り、水彩画を仕上げた。千葉さんは「住民でも港南台をすみずみまで歩くことはあまりない。私も初めてだった」と笑って振り返る。
「廣畑さんと共に」
冊子は今年3月に完成して以来、増刷を重ねている。一方、監修で携わった廣畑さんは闘病の中で活動に参加してきたが、4月に76歳で他界。廣畑さんは生前、港南台地区センターの図書取次サービスの実現や港南台子育て連絡会の発足など地元で幅広く活動し、「そんな廣畑さんと共に仕上げられたのは良かった」と千葉さんは話す。
冊子は現在、港南台地区センターや港南図書館で手に取ることができるほか、港南台タウンカフェ(ブックスキタミ2階)で購入可能。販売価格605円のうち、30円を白書づくりの資金に活用するという。
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