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港南区・栄区 社会

公開日:2025.12.25

栄区医師会 内山会長
制度利用し、予防接種を

  • 今年の6月に就任した内山会長

 昨年の9月に医師会館を新たに開所させた栄区医師会。今年、新たに就任した内山智明会長は直近の課題を「新しい医師会館の周知」と語る。会館内にある休日急患診療所は1日50人ほどの診察が可能な設備と人員を揃えているが、実際は20から30人ほどの利用数に留まり、想定よりも下回っている状況。そのため、来年はDXの推進に加えて、積極的な広報活動に注力する予定だ。

 内山会長は笠間の内山小児科医院の院長。前院長の父の時から長年親子で地域医療に貢献してきた。

 そんな内山会長は直近の来院する子どもの傾向を「水痘(水ぼうそう)が増えている」と明かした。水痘とは水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされるもので、発疹や発熱などの症状がある。特に流行する季節はないが、同院では近年あまり見られなかった水痘の患者が、今年は増加したという。

 水痘は子どもが発症することが多く、横浜市では1歳以上3歳未満を対象に無料の予防接種が受けられる。「最終的には保護者の判断によるが、しっかり予防接種を受けてもらうことが大切。もし発症しても接種を受けている人の方が軽い症状で済む場合が多い」と語る。

子どもは重症化しやすい

 また、この時期に増える風邪などに関しては「通常、1日に診察するのは30人ほどだが、11月はインフルエンザの流行もあって50人ほどが来る日もあった」と振り返り、「子どもは大人より体力や抵抗力が低いことから短期間で重症化しやすい」と警鐘を鳴らす。

 対策としては「予防接種」に加え、「適度な換気」を挙げた。「部屋をずっと閉め切るのではなく、定期的に換気をして、清潔な空気を保つことを意識して欲しい」と呼びかけた。また、乾燥もウイルスの繁殖の原因になるため、加湿器の使用も推奨している。

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