得意の円馬で技を披露する石井くん
権太坂小学校６年の石井翔平くんが３月26日から茨城県内で開かれる「第16回全国体操小学生大会」に出場する。大会を前に、所属する泉区内の体操教室に毎日のように通い、汗を流し最終調整を続けている。得意種目で高得点を出し、苦手種目でもミスのない演技を披露し、目標とする「金賞」獲得を目指す。
昨年11月に藤沢市の県立体育センターで行われた神奈川県予選会で６位入賞を果たし、全国大会出場の権利を得た石井くんは、昨年も同予選会に出場していたが９位となり、全国大会には手が届かなかった。その悔しさをバネに「来年こそは」と１年間、努力を重ねてきた。
兄姉の影響を受け体操を始め８年、「着地がピタリと止まるところがすごい」と、世界王者・内村航平選手に憧れる体操少年は、「より高いレベルで競技に取り組みたい」と昨年、幼稚園時代から通い続けたクラブを移籍。昨年１年間は基礎練習を徹底し、今年は技術に磨きをかけてきた。
現在は毎日のように教室に通い厳しい練習が続くが「新しい技ができるようになったときや、大会で良い成績が出たときがうれしい」と笑顔を見せる。
ゆか・円馬・跳馬・鉄棒の４つの種目のうち、得意とするのが円馬。足を開脚しながら高速で回転するトーマス旋回を軽々と披露してみせる。きれいに足を開脚し、高さを保ったまま回転するには、筋力や柔軟性、バランスなどのさまざまな要素が重要となってくるという。
目標は「金賞」
全国大会では順位は付けず、各種目の平均が10点満点中９・５点以上の選手に金賞、９〜９・５点は銀賞、８・５〜９点は銅賞が与えられる。
大会を前に「得意の円馬で満点に近い高得点を狙い、苦手な鉄棒ではミスのない確実な演技をして金賞を目指したい」と目標を話している。また、指導を仰ぐ「あすなろ体操クラブ」の代表を務める岡崎篤司さんは「緊張しやすいところがあるが、練習の成果を発揮できれば金賞を獲得できる」と石井くんの活躍に期待を寄せている。
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