保土ケ谷中学校でこのほど、同窓生を対象に文化講演会が行われた。講師を務めたのは、第7期卒業生で鈴木法科学研究所代表取締役の鈴木隆雄さん(77)。
鈴木さんは、1961年に警察庁へ入庁し、元警察庁科学警察研究所(科警研)の副所長として様々な事件の音声鑑定や事件の解決に活躍。退所後、鈴木法科学鑑定研究所を設立し、声紋鑑定の専門家としてドラマ「科捜研の女」などの監修も務めている。
この日は、携わった事件を振り返りながら最近の犯罪科学捜査について語った。誘拐事件や脅迫事件における犯人の声の鑑定は、それまで犯人の話す速さや口調などから言語学者が行っていたが、1963年に起きた「吉展ちゃん誘拐殺人事件」を機に初めて声紋鑑定が導入されたという。
20代から50代までは声に大きな変化がなく、60代から声の高低幅が狭まることから「奥さんと旦那の声が変わらなくなる」と笑いを交え声紋について解説。
また、血液検査によるアルコール検知機の開発にあたり、コップ1杯のジンを飲酒後1時間ごとに運転と血液採取を8回ほど行い実験へ協力したエピソードなども明かした。
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