8月下旬に岡山県内で行われた「第45回全日本中学校陸上競技選手権大会」で上菅田中学校の池田悠人さん(3年)が棒高跳びで6位入賞した。同種目の入賞は神奈川県勢として5年ぶりの快挙だが、「全国優勝を目標としていたので悔しさが残る」と胸中を明かす。
小学校でミニバスケットをやっていた池田さんが陸上を始めたのは中学入学後。当初、バスケ部への入部を考えていたが、「陸上部の先輩たちが練習を行っている雰囲気が良くて」と陸上部に入部。その中でも「楽しそう」と棒高跳びを選んだ。
陸上部顧問の米良龍洋教諭は池田さんの能力について「1つは身体能力が優れていること。体操感覚に優れ、空中で動きを作れる。2つ目は課題の修正能力。試合中でも自分の課題を分析し、修正できるのは抜群」と話す。その言葉通り、才能が一気に開花し、2年生の時には県の中学校選抜陸上競技大会で4m20cmを記録し、全国大会への出場を果たした。
しかし、大会後に腰痛を発症。約半年の間、安静を余儀なくされた。折れかかった気持ちを支えたのは同中学の先輩の活躍や同じ棒高跳びで高校生記録を保持し、世界で活躍している江島雅紀選手からの激励のメッセージだった。「トップアスリートの選手も怪我をし、苦労したことがあるという話を聞いて、こんなところであきらめられないと思った」と、怪我が治った5月中旬からトレーニングを再開。大会までわずかな準備期間だったが、7月に行われた県の中学校選抜陸上競技大会で4m30cmと自己ベストを記録し、2年連続の全国大会出場を決めた。米良教諭は「怪我を経て本番に強くなり、粘り強さを感じる。精神的に成長した」と目を細めた。
池田さんは「全国大会では満足な結果を残せなかった」と話すが、10月6日に三ツ沢で行われる県中学校総体陸上と来年2月に大阪で行われる室内陸上大会に向けての意欲を話し、「最終的には日本代表となって世界で活躍できる選手になれたら」と将来を展望。終始曇りない表情でこれからの目標を力強く語ったのが印象的だ。
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