保土ケ谷消防署の新庁舎が2月25日、神戸町の保土ケ谷スポーツセンター向かいに開庁した。新庁舎は、川辺町にあった旧庁舎の約2倍の規模を確保。風水害に備えた設備や消防団の本部運営室の設置などで機能強化を図った。
1969年に竣工した旧庁舎は建物の老朽化や人員増加による狭小化、災害時の活動拠点となる地区本部や消防団本部を運営するスペースの不足が問題となっていた。
新庁舎の敷地面積は、1947・95平方メートル、建築面積1156・14平方メートル、延床面積2626・78平方メートル。旧庁舎の約2倍の広さを確保している。
更なる機能強化へ
新庁舎は風水害等を考慮し、非常用発電機など主要な機器を上階に配置。救急活動における感染防止を図るための救急消毒室も整備した。
また、将来的な女性職員の増加にも対応可能な寝室や更衣室を完備。旧庁舎でスペースが不足していた消防団の本部運営室や倉庫なども併設し、消防署と消防団の連携が最大限に発揮できる環境も整えられている。
環境・近隣に配慮
南側は商業施設、北側は住宅地域や保育園と接している新庁舎。外壁には商業地域をイメージしたシルバー、住宅地域などをイメージしたアイボリーやオレンジ色を使い、署員のユニフォームにも使用されている紺やグレーを配色した。
環境や近隣住民への配慮として、屋上と壁面を緑化。訓練施設を外からも見えるように設置したほか、壁面には動物のシルエットをあしらい、親しみやすい消防署となるよう設計されている。消防車両の出入り口はビジネスパーク側の道路に面して配置。十分な幅員のある道路のため、救急出動もしやすくなった。
なお旧庁舎の跡地には、市の消防本部庁舎が3棟建設される。2020年度に新築2棟が着工し、24年度の旧庁舎の改修終了をもってすべての運用が開始される予定。
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