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保土ケ谷区 トップニュース教育

公開日:2022.01.13

仏向小4年1組
「途上国にワクチンを」
商店街にボトルキャップ回収箱

  • 店舗に設置されている回収箱のひとつ

 「ペットボトルのフタを集めて、世界の子どもたちにワクチンを」――。仏向小学校の4年1組の児童が相鉄線和田町駅北側に広がる和田町商店街の協力店に手作りの箱を設置し、来店客らにボトルキャップの回収協力を呼び掛けている。集まったキャップをNPO法人に寄託し、樹脂メーカーへの売却益が、ポリオワクチンなどの購入費用に活用される。

 同校の4年生は今年度、「総合的な学習の時間」で国連が提唱する持続可能な開発目標「SDGs」をテーマに学びを進めている。

 1組では「世界に目を向けると自分たちと同じくらいの年の子どもたちが、ワクチンが行き届かず命を落としている現状がある」という点に着眼。授業を進める過程で、ペットボトルのキャップを集め、その売却益がワクチンの購入費に充てられる取り組み「世界の子どもたちにワクチン」運動の存在を知った。

目標は5万個

 回収者と樹脂メーカーの間に立ち、集まったキャップの寄託先となる「NPO法人Reライフスタイル」(金沢区)に相談し、6月から校内に回収箱を設置し協力を呼び掛けると、9月末までの4カ月余りの間に3万個のキャップが集まったという。

100人の命救う

 同法人によるとポリオ(小児まひ)ワクチン1人分の購入費は約20円。キャップ500個ほどに相当するという。校内で集まったキャップで60人の子どもたちにワクチンを届けることができる計算になる。同クラスが掲げている回収目標は5万個。100人分のワクチンに換算される。

 年度末までに残る2万個のキャップを集めたいという児童の思いに応えようと、相談を受けた商店街関係者は協力を快諾。昨年末から協力店舗に子どもたちがメッセージを添えた手作りの回収箱が設置されている。

 回収受付は1月末までの予定で、集まったキャップは同法人に寄託。その後、樹脂メーカーに売却されリサイクルプラスチック材料として活用される。この過程で発生する対価が「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に寄付され、途上国の子どもたちのワクチン購入費となる。

29店舗が協力

 回収箱が設置されている店舗は以下の通り(順不同)▼骨法式整体院木村▼ビューティーサロンHANA▼ラ・ネージュ▼平沼園▼わだばし整骨院▼佐藤商店▼うま六亭▼上海飯店▼RAFT Hair Design▼盛光堂▼フラワーショップ東洋園▼LUCK▼麦わら屋▼断捨離奉行▼シェ・パルトネール▼TBK和田町店▼つばさ整骨院▼異食堂すみれ▼あっとほーむサロンコロン▼アステールヘアルーム▼ひまわり亭▼錦蘭▼星ノナカ▼黒滝洋菓子店▼アジアンキッチンわだ▼Hair Design Scrool▼Hair Salon ぷらす▼どんとこい家▼KANARI

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