横浜市が実施する4つの認定・認証制度(横浜型地域貢企業・よこはまグッドバランス企業・横浜健康経営認証・横浜市SDGs認証制度Y-SDGs)をすべて取得した企業に対する新設の「横浜グランドスラム企業表彰」79社がこのほど決定し、保土ケ谷区は5社が表彰された。
働きやすい職場づくりや健康経営、SDGsの達成など、社会のニーズに応え、地域に貢献しながら経営に取り組む企業を応援することを目的としたもので、今年度新たに創設されたもの。
初回の表彰企業には、市内79社が選ばれた。表彰式には1社を除く78社の代表者が参加。山中竹春市長から1人ずつに表彰状が授与され、市長は「経営力や社会貢献など横浜を代表する企業を市としても支援するとともに、一緒に横浜を盛り上げて元気にしていきたい」と呼びかけた。
保土ケ谷区内からは(有)板津農園・尾鈴電気(株)・岳南建興(株)・グランコーヨー(株)・(株)ヨコレイが表彰を受けた。
板津農園の板津菊雄代表取締役は「認定・認証に取り組む過程で取り組みを整理すると同時に、不足している点に気付く機会にもなり、改善も図ることができた。社内の取り組みを第三者の目線で評価いただけることが大きい」と話す。グランドスラム表彰を受け「終わりではなく、改善を重ねていきたい」とした。
官公庁をはじめ横浜赤レンガ倉庫などの電気施工管理を行う尾鈴電気。高島努代表取締役は「認証を継続する中で気づいた点を会社経営に生かし、お客様や地元地域に還元していきたい」と心境を語る。職場環境の改善や地域清掃など、旗振り役となって励んできた専務取締役の奥津俊彦さんは「一夜漬けでは認証取得は難しい。普段からの蓄積があったからこそのこと」と強調した。
創業以来、都市基盤調整に関わる各種工事を担ってきた岳南建興。先頭に立って各種認定・認証取得を進めた総務部の伊東一さんは「会社を良くしていくことで求人面にも大きな影響が出てきているように感じる。『ホワイト企業』として見られるようになったことも大きなメリット」と話す。
教育機関向け教材をはじめ、事務用品などの販売・修繕工事など、教育現場で求められるあらゆるものを手掛けるグランコーヨー。社内の働き方をより良くするための指標として2013年からグッドバランス賞に初挑戦し認定を受けて以来、「働き方改革」を実践し続けている。大庭公善代表取締役はグッドバランス賞を「企業の定期検診」と位置付ける。
「認証取得を通じ、会社としても足りない視点に気づくきっかけになりました」と話すのは(株)ヨコレイの有井清代表取締役。健康経営の一環で今年から新たに導入したのが、歯科検診費用の全額支給制度。「会社としても社員に自分の健康を意識してほしい」との思いで取り入れた。今後は帯状疱疹のワクチン接種費用の助成なども会社として行っていく予定だ。
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