市政報告 宮前区に2つ目の図書館・市民館を 日本共産党 川崎市議会議員 石川けんじ
今年2月に「現在の宮前区の図書館・市民館をいかし、区内2つ目の図書館・市民館を建設すること」などを求める請願の審査が文教委員会でありました。この請願に対し教育委員会は「宮前市民館・図書館に関する基本的な考え等に基づき、(鷺沼駅前への)移転・整備を進める」「現区役所等施設・用地については、全庁的な検討を進める」と答弁。鷺沼の施設を二つ目の図書館として整備する考えは示しませんでした。
川崎市の図書館数は分館等を含め13館、施設の延べ床面積は1万5659平方メートルですが、さいたま市では25館あり、延べ面積も3万6897平方メートルとほぼ倍の施設が整備されています。市民一人当たりの貸出数は、さいたま市が7・4冊なのに対し、川崎市は4・5冊(2018年度実績)で、近くに図書館があることで、市民利用が多くなっていると思われます。川崎市の中で区内に1館しかないのは宮前区と中原区です。中原図書館は市の中央図書館として3倍以上の床面積があり、人口千人当たりの図書館の面積では川崎市全体で10・23平方メートルに対し、宮前区は6・21平方メートルしかありません。ちなみに宮前区と人口が同規模な調布市では11の図書館・分館があり、人口千人当たりの床面積は32・78平方メートルと宮前区の5倍以上です。23万都市の宮前区に図書館・市民館が複数あっても、決しておかしくはありません。
川崎市は、政令市トップの財政力を持っています。宮前平の図書館・市民館は存続させ、鷺沼にも整備する。それは、不可能ではありません。教育委員会、市長の姿勢が問われています。
石川けんじ
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4月26日
4月19日