福島県出身のエージェントNだ。先日、見慣れた地元福島の新聞が、宮前図書館に置かれていることを発見。遠く離れた宮前に、なぜ東北の地方紙があるのだろうと気になった私は早速調査に当たった。
図書館員の舟田彰さんによると、10年前の「東日本大震災」がきっかけなのは間違いないとのこと。しかし、震災直後から置かれているが、当時の職員がいないため明確な理由はわからないという。舟田さんは「福島県から川崎への避難者は多かった。故郷の情報を得るために始まったのでは」と推測する。加えて、以前は市内各区で閲覧ができる場所があったが、現在は宮前図書館含め3カ所に減ってしまったことも教えてくれた。
図書館では震災を風化させないようにという思いから、3月2日から14日まで東日本大震災に関連した防災展示を行っている。震災関連著書のコーナーや、福島県南相馬市の復興状況を伝える展示も。今回取り上げた県民紙が読めることを知ってもらうための展示も行っている。
10年前の震災は日本各地に甚大な被害をもたらした。宮前区でも震度5弱を観測。計画停電が行われるなど市民生活に大きな影響を与えた。しかし、その後は日常を取り戻し、多くの人にとって過去の出来事になったと思う。そんな中、図書館の隅に置かれる福島の地方紙。その存在は震災が過去のものではないことを主張しているように感じた。3月11日は少しでも防災について考えて、「自分事」として捉える人が増えることを福島で震災を経験した身として切に願っている。
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