連載第五回 宮前歴史探訪記 向丘の交通【5】 利便性を増すバス路線
昭和26年になると川崎市は市内のバス路線の拡充を掲げ、市北西部にバス路線の営業権を持っていた立川バス株式会社から路線の買収を進め、翌年7月22日に買収が認可された。バス路線の営業権を買収した川崎市は、早速大島営業所溝口出張所(昭和28年から上平間営業所溝口出張所となる)を開設。その年の8月1日から溝口から蔵敷間の営業を開始した。バス路線の買収と併せて車両や施設も買収し、施設は溝口出張所として使用した。
昭和27年に溝口から蔵敷間を走るようになった市営バスの運行は、一日に13便。料金は現在のような均一制では無く、蔵敷までが25円(当時はがき5円、アンパン10円)だった。昭和30年には稗原まで延長され一日に10便、料金は25円であった。蔵敷止まりを含めると30便となった。更に昭和31年になると柿生まで延長。一日8便運航で、柿生まで35円だった。蔵敷、稗原止まりを含めると38便となった。そして昭和32年には新たなバス路線である馬絹線が開通。蔵敷から犬蔵、土橋、馬絹を通って小杉へ向かう路線で一日に5便。料金は蔵敷から小杉まで35円だった。
向丘の地を走るバスが増便、路線の延長、そして新たなバス路線の開通と、何処へ行くにも便利さが増してきた。但、溝口発の最終バスが19時台と早く、会社勤めの人達からは、もう少し遅くまで走らせて欲しいとの要望が絶えなかったそうだ。/宮前の歴史を学ぶ会・杉田墾生
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