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公開日:2025.09.12
教育コラム
「未来」へつなぐ新スポットに
ゆりかご幼稚園園長 荒井利夫
ゆりかごの子どもたちには、小さな夢がたくさん集まっています。誰かが「大きなお山を作りたいな」と言えば、砂場でトンネルのある小さなお山を作り、「お花でいっぱいにしたいな」と言えば、タネを撒き、明日を待つというようにして、子どもたちの夢が形になっていきます。
幼稚園で受ける教育は過去のものではなく、すべて未来につながっています。例えば、幼稚園で歌が上手になった子は、その先もずっと歌を楽しみながら年を重ねていきます。絵を描くことが得意になった子は、大人になってもずっとその力を持ち続けることができます。きれいな文字を書くことを覚えた子は、その後もずっとその喜びを感じながら成長していきます。また、有名な俳句を繰り返し声に出して親しんでいくうちに、やがて自分でも俳句を作ってみたり、その俳句に合わせて絵を描くようになったりします。こうした一つ一つの過程を通じて、歌うこと、絵を描くこと、文字を書くことや俳句を詠むことが、子どもたちにとって自然に未来へつながります。
ゆりかご幼稚園は、創立60周年を迎えるにあたり、過去の貴重な財産を活かしながら、未来に向けた新たな100年への第一歩を踏み出そうとしています。2026年の60周年に向け、「夢を形に、ゆりかごに未来が来た」という大きなテーマのもと、新たな姿へと生まれ変わっています。
園舎は大きな三角屋根で、トラス式ファサードが広がり子どもたちの心を湧きたたせます。グリーンフィールドには、スペースシャトル「コロンビア号」がリニューアルされ、子どもたちは乗って宇宙を旅して青い地球を発見します。「ゆりかご通り」には、夏の大三角形、織姫と彦星が出会うまでのストーリーが描かれています。さらに、「ドーム未来館」には、恐竜時代からAI時代まで、人類の歩みが描かれており、立派な博物館や美術館のような空間が広がっています。
また、ゆりかご幼稚園は食育にも力を入れており、「食は命なり」という思想のもと、和食中心の温かい食文化を大切にしています。トリコロールの色彩を活かして、新たな「ゆりかごレストラン」が加わります。ここには、食欲を誘うかわいい絵も描かれています。
幼児期は、教具や道具を十分に操作して児童期の抽象的思考の礎を築く重要な時期です。私は3歳になったら、全ての子どもが義務教育としての幼稚園に通園すべきと考え、このほど川崎市に対し要望書を届けました。
■健爽学園ゆりかご幼稚園/川崎市宮前区犬蔵1の19の16/【電話】044・977・1623/https://kensou-yurikago.com/
健爽学園ゆりかご幼稚園
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神奈川県川崎市宮前区犬蔵1丁目19ー16
TEL:044-977-1623
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