全世界に約122万人の会員を有する各地のロータリークラブが会員として組織する国際ロータリー(RI)は、「ポリオ撲滅」に向けた寄付活動を1979年から行っている。ポリオ根絶にかかる費用は、2013年から18年までの間で5524億8千万円と試算されており、現在4900億円以上が集まっているという。RIは世界各地の会員とビル&メリンダゲイツ財団により、総額の約40%を寄付している。また、各地域のクラブの代表者が生ワクチンを現地まで運ぶなど、これまで600万人の子どもへの接種活動もサポートしている。
ポリオ(急性灰白髄炎)は、かつては小児麻痺と呼ばれた伝染病のひとつ。ポリオウイルスに感染することで、手足が麻痺して歩けなくなることもあり、日本国内でも60年に大流行した。全世界における昨年1年間のポリオ発生数は、パキスタンでの291をはじめ、東南アジアを中心に計342。88年に年間20万人以上の子どもがポリオを発症していたインドではポリオの根絶は不可能と思われていたが、ここ3年間の発症ゼロを達成した。撲滅まであと数か国と迫るが、全世界で発症がゼロになるまでには生ワクチンの接種を継続しなければならないため、今後も活動は続けられるという。
WHO(世界保健機関)のポリオ撲滅計画では、「18年にポリオ撲滅を達成する」と掲げている。
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