川崎市立西御幸小学校の5年生が幸区の和菓子屋「吉田屋」とコラボし大福の商品開発をした。
同小では5年生が毎年、校内の田んぼで田植えから稲刈りまでを行う米作り体験を行っている。
例年収穫した米は給食の一部として食べていたが、「せっかく作った米で何かできないか」と大福を作ることになった。
以前から社会体験で親交のあった吉田屋の協力を得て実現した。
5年生、64人全員が冬休みの宿題で案を持ち寄り、その中でプロの目から商品化できそうな4案に絞り、試作品を作った。
カレー、胡桃、檸檬、桜の4つの案から子どもたちが試食をして投票を行い檸檬、桜を採用。
「神奈川県産レモン使用 さっぱりフレッシュ檸檬大福」は白餡とレモンジャムでさっぱりと甘酸っぱい味わい。羽二重餅にはレモンの皮が練りこまれ風味も楽しめる。
「これぞ桜満開!春花(さくら)姫」は、羽二重餅に桜が練りこんであり、中はこし餡。桜の塩漬けが乗っていて甘じょっぱさが後を引く。
同小産の米は全て使用したため、別のもち米を使って、今月1日から販売を開始。多くの人に食べてもらおうと、子どもたちは販促にも取り組んでいる。
学外ではポスターを作り、町内会の掲示板に貼ってもらったり、チラシを近所の人に配ったりし、学内では校内放送のTVCM、新聞を作成するなど多岐にわたる。そのかいもあり、発売初日にはそれぞれ150個近く売れた。
吉田屋の山中陽介さんは「予想以上に売れています。子どもたちとのコラボは面白いと思った。自由な発想もあり、試作品を食べた後、意見がフィードバックされたり、参考になることもあった」と語った。
子どもの一人は「いろんな人に買って食べてもらいたい」と話す。
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