幸消防署 塚越在中の夫妻に感謝状 初期消火で火災最小限に
幸消防署(村上公憲署長)は9月4日、迅速な初期消火で火災を最小限に食い止めたとして、幸区塚越に住む、川島邦夫さん(68)と川島竹子さん(62)に感謝状を贈った。
同署によると、8月22日に幸区塚越のマンションの一室で発生した火災に際し、隣の部屋に住む川島さん夫妻が「パン、パン」という物音とベランダ越しに見える白煙で火災を発見。妻の竹子さんはすぐに管理人に知らせるとともに119番通報を行い、夫の邦夫さんは大きな声で「火災だ」と叫びながら、廊下に置いてある粉末消火器を手に取り、ベランダのパーテーションを破壊して室内に入り、天井付近まで舞い上がる炎の中、消火活動を行ったという。
邦夫さんは「マンションの管理組合で毎年防災訓練を行っていたので自然と体が動いた。怖さもあったが意外と冷静に対応できた」と話し、竹子さんも「隣の方は外出中だったので、発見が遅れていたらと思うと怖い。大きな火災にならなくて本当によかった」と肩をなで下ろした。
村上署長は「防災訓練など日頃の取り組みがあったからこその行動。高層階の火災では、放水による水害などの2次的な被害も出てしまうので、火災を最小限に食い止められたことは大きい。夫妻の迅速適切で、かつ連携のとれた勇気ある行動には本当に頭が下がる」と話した。
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