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高津区 コラム

公開日:2025.12.19

不定期連載
市民健康の森だより
第212回 「クヌギ」の間伐、行いました

 私たちは毎年晩秋に春日台公園西側の第三京浜横の雑木林でクヌギの間伐を行っています。クヌギは昔は大事な資源でした。薪として燃料にしたり建材にしたりと様々に利用されていました。更に重要なのは間伐した切り株からは新しい芽が出て再度クヌギとして再生することでしょう。萌芽更新と言って里山を永続させていくことが出来ます。春日台のクヌギは公園公開後に私たちの先輩が植林しました。その後、成長したクヌギは適宜間伐し、萌芽更新によって春日台雑木林は維持されています。

「絶対に第三京浜側へは倒せない!」と、慎重に作業

 今年は11月27日と12月4日の活動日に3本のクヌギを間伐しました。最初は一番切り難い急斜面に立っているクヌギです。第三京浜の横ですから絶対に第三京浜側へ倒れないようにしないとなりません。この木は5メートル位の高さから3本の大きな枝に分かれていたのでその枝打ちから始めました。梯子をかけて枝にしっかりとロープを掛けてから切り落としました。足場が悪い上にかなり大きな枝だったので初日は3本の枝打ちだけで時間切れでした。

 2日目はいよいよ間伐です。最初に木の根元に盛塩を施し、御神酒を掛けて森の神様にご挨拶してから切り始めます。今回は切り倒す方向を慎重に見極めてクヌギにロープを掛けて数人で引っ張りながら、かつチェーンソーだけで倒すのではなくある程度切り口を広げてそこへクサビを打ち込み少しづつ調整しながら倒しました。お陰で3本とも狙い通りの方向へ倒すことが出来ました。倒したクヌギはしばらく乾燥させてから1メートルほどの長さに切り、シイタケ栽培用のほだ木にしたり、丸太階段の材料にしたりして利用します。端材は薪になりますから無駄は出ません。

 今回切り倒したうちの1本は7年前に間伐したクヌギから萌芽更新で成長した木でした。写真で切り株から幹が成長しているのがわかるでしょう。この新しい切り株からも、再度、新木が成長するのが楽しみです。

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