外国人と地域の交流促進を マップ制作で孤立化防ぐ
市民グループと区は、外国人との交流促進を目的とした多文化マップの制作を進めている。区内に住む外国人の孤立を防ぎ、地域住民との交流のきっかけを作ることが狙い。市内では初めての取り組み。現在、区民から外国料理店などの情報を求めている。
区と協働でマップの制作を進めているのは、多文化共生推進事業実行委員会(池田恵子代表)。同会は、幸市民館の講座をきっかけに結成された。現在、外国人5人を含む10人で活動している。
幸区の外国人登録者数は、昨年3月時点で3498人。川崎区、中原区に次いで市内3番目に多い。池田代表によると、言葉のハードルや文化の違いに戸惑い、地域となじめずに孤立してしまう外国人も少なくないという。そうした状況を踏まえ、少しでも地域との接点を持ってもらいたいとマップの制作を企画した。
マップには、区内にある外国料理店の情報を中心に載せる。合わせて市民館で行っている外国人向けの子ども学習支援や講習会などの情報を掲載。外出や交流のきっかけ作りを図る。外国料理店の情報は、現在、一般の人からも募集しており、幸市民館のロビーで受け付けている(10月30日締め切り)。マップは、今年度末の完成を目指している。
池田代表は「地域のつながりを作ることは災害時などにも大きな力になる。マップを通じてコミュニケーションのきっかけになれば嬉しい」と話した。
横浜市で2番目に外国人登録者数が多い鶴見区でも、09年に外国文化を紹介するガイドブックを区が作成。交流イベントを中心に掲載し、地域住民と外国人を繋いでいるという。
11月には多文化フェスタ
11月8日(土)には、同会と幸区役所主催で多文化フェスタを幸市民館で開催する。多文化フードやステージ、世界の遊び体験などが行われる。午前10時から。
詳細は幸市民館(【電話】044・541・3910)へ。
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