株式会社東芝は来月から、創業者のひとりで電気事業の発展に貢献した、藤岡市助ゆかりの品々を展示する特別企画展「藤岡市助ものがたり」を東芝未来科学館(幸区堀川町)で開催する。今年、同社創業140周年、同館開館1周年を記念して開かれる。
藤岡市助は1857年、山口県岩国生まれ。大学で当時最先端の電気工学を学び、日本の電気事業の発展に貢献した。日本初の白熱電球、送配電網の整備、電鉄事業の推進、エレベータの開発など数々の「日本初」を手掛け「日本の電機の父」と呼ばれている。
1890年に設立した「白熱舎」が後に芝浦製作所と合併し、現在の東芝に至っている。
今回の企画展では、山口県立山口博物館、電気の資料館、国立国会図書館、東京大学など日本各地に点在する藤岡市助ゆかりの貴重な収蔵品約100点を展示する。
主な展示品は、国産初期の白熱電球(実物)日本初の発電機(複製)、日本初のエレベータ(模型)、藤岡式白熱電球(複製)、デュボスク式アーク灯(復元)などの歴史的資料のほか、藤岡市助の愛用品など。
今年7月創業140周年を迎える同社では、企画展を通して同社に受け継がれている技術、人々のため、社会のために正しいことを尽くすという藤岡市助の精神を伝えたいとしている。
展示会場は東芝未来科学館企画展示室。期間は2月2日(月)から5月31日(日)まで(2日は13時からの特別開館)。時間は10時から18時(平日)、19時(土日祝)まで。休館日は月曜日および5月12日・13日。問い合わせは同館【電話】044・549・2200へ。
東芝は1900年代前半から幸区内に事業所や工場を構え、同館の前身「東芝科学館」は1961年、創業85周年の記念事業の一環として小向東芝町に設立された。昨年、川崎駅近くの東芝スマートコミュニティセンター開所に伴い、同センター内にリニューアルオープンし、1月末で1周年を迎えた。
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