自転車事故多発地域 幸区 12年連続で指定 事故発生数件数も増加
神奈川県交通安全対策協議会が指定する自転車事故多発地域に幸区は12年連続で指定された。幸警察署では「自転車マナーの向上や危険運転への注意喚起、また取締りの強化を行っていき、事故防止に努めていきたい」と話している。
自転車事故多発地域は、県交通安全対策協議会が前年の交通事故発生件数に対して自転車事故の割合(構成率)が県平均より3ポイント以上高いか、自転車事故死亡者数が2人以上の地域を指定している。神奈川県内58の市区町村中、今年幸区を含む7市9区2町が指定された。
2014年1月から12月までの神奈川県内で発生した全交通事故発生件数は、3万434件で13年の3万3847件から3413件減少、自転車が絡む事故も883件減って6916件で自転車事故発生割合は22・7%だった。
幸区内では、全体の事故発生件数は466件と13年より13件増加、自転車事故も、9件増えて162件で、県平均(22・7%)より13ポイント高い、34・8%で、12年連続の指定となった。県下では川崎区(37・5%)、中原区(34・9%)に次いで3番目。
幸警察署は「幸区は、平地が多く自転車の利用者が多い地域。区役所や関係機関と連携しながらマナー向上に向け、注意喚起を行っていきたい」と話している。
交通違反で講習が義務化
6月施行の改正道路交通法では、自転車で悪質な違反を繰り返した14歳以上の運転者に安全講習を義務付ける制度を導入。信号無視、左側の通行を義務付ける通行禁止違反、一時停止違反、酒酔い運転など14項目の危険行為が摘発の対象に設定される。
摘発を受けたことが3年以内に2回以上続けば、3カ月以内に警察署などで3時間の講習が命じられる。無視すれば5万円以下の罰金が科せられる。
幸警察署は「法改正により危険運転が減り、事故も減少することを期待したい。またこれ機に、危険行為の危険性や代償の大きさを知ってもらえれば」と話した。
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