川崎駅が始発終着の南武線で長らく使われていた205系が、インドネシア・ジャカルタで”第2の人生”を送る。保有する120台のジャカルタ首都圏鉄道会社への譲渡が今月中にも完了する。これを受け、JR東日本(冨田哲郎代表取締役)はヘッドマーク付きの記念列車を期間限定で走らせてPRに努めた。
205系は国鉄初の軽量ステンレス車両。南武線で14年10月から導入が進められているE233系の2代前の車種。85年(昭和60年)に登場し、山手線や京浜東北線、中央線、横浜線など多くの路線で使われていた。南武線には89年に投入された。
ジャカルタ首都圏鉄道会社への譲渡は今年4月から行われ、12月中に完了する。現地では205系のほか、埼京線や横浜線で使用していた車両も運行している。205系は現地で赤い塗装が施され、9月から走行している。
先月30日から今月6日には車両が海外で使われることを記念する列車が期間限定で運行されていた。先頭車両には「南武線→海外譲渡」と記されたヘッドマークを付け、車内には南武線沿線の保育園児が描いた電車の絵や塗り絵など335枚が掲示された。絵は車両とともにジャカルタ首都圏鉄道会社にプレゼントされるという。同社では南武線205系が来年1月9日に最終運行を迎えることにちなんで、「ありがとう運転」の実施を予定している。運行時刻等詳細は未定。
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