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幸区版 公開:2016年1月8日 エリアトップへ

新春インタビュー 「郷土愛誇れる地域に」 上野葉子区長、展望語る

政治

公開:2016年1月8日

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今年の抱負を語る上野葉子区長
今年の抱負を語る上野葉子区長

 2016年の年頭にあたり、本紙では恒例の新春区長インタビューを行った。上野葉子区長は今夏予定の区役所新庁舎グランドオープンをはじめとした各事業、今年の抱負などについて語った。

 ――新年を迎えるにあたり、改めて昨年は幸区にとってどのような年でしたか。

 「昨年はやはり区役所新庁舎が完成し、5月に供用を開始したことが区民の方々にとっても職員にとっても大きなニュースになったと思います。

 10月には新庁舎などに関する区民アンケート調査を実施し、案内表示や窓口が分かりやすくて良いという回答が57%もありました。トイレ、エレベータが使いやすいという声もあり、利用者の方からも大変好評を得ていると実感しております。『良くない点は』という問いに対しては特にないが一番多く、うれしく思っております。

 建物自体も太陽光発電や雨水利用など環境に配慮しています。また、免震構造や備蓄など防災機能を充実させ、地域防災の拠点として区民の方々に安心していただいていると思います。 先日も韓国富川市の市長が視察に訪れるなど関心が寄せられています。建物の構造は市内でも最も安全な建物の一つだろうと思います」

 ――区が抱える課題とその取り組み状況はいかがでしょうか?

 「区内では人口が増えている一方で高齢化も進んでいます。そんな中、区内ではご近所同士が支えあって暮らしていく『幸区ご近所支え愛モデル事業』を、区内3町内会・自治会をモデルにスタートしました。行政がバックアップしコーディネートしながらも、自助、互助に重点をおいて自分たちができることを確かめながら進めていっていると思います。今年はモデル地区を増やし、いずれは区内全域に広まっていくことを願います。

 長期で取り組んでいかなければならない防災の面では、隣接する川崎区、横浜市鶴見区と防災や防犯に関する地域包括協定を昨年末に締結しました。生活圏が同じなので、防災の面で強化できればと思います。災害が発生した場合の防災拠点の相互利用がスムーズに行え、より緊密な連携が取れることによって、少しでも不安な面を解消できるでしょう。

 鶴見区とは今年度中に帰宅困難者対策の訓練実施ができるよう計画を立てています」

――今年、幸区の大きな事業はいかがでしょうか?

 「まずは、新庁舎のグランドオープンが迫っています。現在工事中の駐車場は今年中に整備され、緑化に配慮した多目的広場がこの夏頃に完成します。駐車場も広く確保できる予定で、利用しやすくなると思います。新庁舎内のスペースやラウンジ、キッズスペースでは親子連れや高齢者が交流を図っている姿を見かけますので、完成後はより区民が憩える場所になれば嬉しいですね。

 今年度始めたばかりの『御幸公園梅香(うめかおる)事業』も本格的に動き出すでしょう。観梅のため明治天皇が行幸(御幸)され、『幸区』の名称のゆかりともされており、歴史ある地域の誇りとなっている場所です。ここで、いずれは梅まつりができ区民が楽しめる場所になるよう、長期計画を立てているところです。

 こうした公園に対する地域の方々の郷土愛を醸成するためにも行政と地域の方々が協働で事業を推進していきたいと思います。国道1号線という大動脈にも近いことから帰宅困難者受け入れのための備蓄を行うなど防災拠点としての機能も果たすでしょう。梅の木を増やし、ウォーキングコースを作るなど子どもから大人まで楽しめるように、整備を進めていきます」

――幸区長就任から3回目の新年を迎えましたがいかがですか?

 「今後は商業施設が多く発展している川崎駅周辺では、北口自由通路やペデストリアンデッキの整備など利便性の向上が進むでしょう。一方で夢見ヶ崎公園など自然の豊かな地域でもあります。まさに川崎市の縮図のような地域として魅力にあふれていると感じます」

――今年の抱負と区民へのメッセージをお願いします。

 「やはり安全で安心なまちづくりにつきると思います。家に帰るとほっとできる、そんな街にしたい。また、地域包括ケアシステムの構築に向けて自助、互助を大事にしていただきたいと思います。自分を大切にし、自分が守れたら隣の人を助ける。そうすることで地域の安全安心が守られると思います。そして地域の核となっている町内会・自治会には加入して情報交換や交流をしていただきたいと思います。ぜひ皆様には地域の仲間づくりをしてほしいですね」

――ありがとうございました。
 

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