幸警察署(伊藤守署長)の鈴木繁夫巡査部長は木彫りの神奈川県警察歌を5月中旬に完成させ、5月16日に同署に寄贈した。木彫りの警察歌は署内の武道場に6月から掲示され、署員が襟を正すきっかけとなっている。
寄贈したのは、縦90センチ、横170センチの木彫りの警察歌。ヒノキの板が10枚並べられており、板には神奈川県警察歌の1番と2番が彫られている。
制作のきっかけは鈴木巡査部長が今年1月、武道始めの際に道場に掲示されていた紙の警察歌を目にしたこと。定年退職まで残り2年弱だった鈴木巡査部長は、署員が初心に返れるものを贈ろうと、趣味の彫刻を活かして木彫りの神奈川県警察歌の制作を決めた。制作は2月からスタート。焼きながら掘ることができるバーニングペンと呼ばれる機材を使って自宅で彫り始めた。完成したのは5月中旬。署員に披露した際には感嘆の声が起こったという。
吉田一長副署長によると、神奈川県警察歌は警察学校に入校する前に全員が覚える歌で「警察官にとって原点のようなもの」だという。
鈴木巡査部長は「警察歌を見るたびに、初心に返るような気持ちで皆さんにも頑張ってほしいとの思いを込めて彫った。微力ながら署員に喜んでもらえて嬉しい」と話した。
神奈川県警察歌▽(1番)相武の山河/明け出でて/旭日燦と/射すところ/見よや団結の/ゆるぎなく/身を堵す意気の/雄々しくも/鍛えて固き/双肩に/治安を担う/ああわれら▽(2番)函嶺富士を/さしまねき/希望の歌の湧くところ/見よ若し一朝/事あらば/逡巡躊躇/誰かせん/断乎と悪を/しりぞけて/正義を護る/ああわれら
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