川崎市菓子協議会青年部(内藤雅一部長)は、三浦市の農家らの協力の下、自ら育てたトウモロコシを使用した菓子を考案し、6日から市内6店舗で販売している。4月から先月にかけて、種まきから収穫までをメンバーが行った”自前”の菓子だ。
同協議会青年部は、市内で和菓子店を営む30代から50代までの後継者、14人で組織されている。
トウモロコシの菓子作りのきっかけは、県担当者から糖度の高い三浦のトウモロコシがあることを青年部の山中陽介さん(吉田屋/幸区)が聞いたこと。県が協力する和菓子の勉強会に同協議会メンバーが多数参加しており、山中さんら青年部メンバーは、県担当者と会った際に情報交換をしていた。山中さんは「トウモロコシを使った和菓子はあまり見かけたことが無く、客足の落ち着く夏場に目を引く商品が作れるのでは」と考え、ほかのメンバーに活用を提案した。
県担当者の知り合いの農業関係者から「より物語性のある商品作りができる」と自分たちで種から育てることを勧められ、三浦市の農家の協力を得て、4月から種まきなどをメンバーで行った。先月20日に約500から600本のトウモロコシを収穫し、6店舗がそれぞれ菓子を考案、7種類の商品が完成した。各店舗で8月6日から数量限定で販売されている。無くなり次第終了。
山中さんは「当初はトウモロコシをどのように使えばいいのか戸惑う声もあったが、各店で工夫を凝らした菓子ができた。それぞれ違う味を楽しんで」と話す。
山中さんは来年も県産のトウモロコシを使っていきたいとしており、同協議会青年部や県菓子工業組合とも連携して、秋頃には三浦産のかぼちゃを使用した和菓子作りにも取り組んでいきたいと意欲をみせる。
なお、同協議会青年部は、ブランド柑橘「湘南ゴールド」や「足柄茶」などを使い、神奈川県産にこだわった菓子を作っている。
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