江戸時代初期に、観梅の地として賑わいを見せていた御幸公園の梅林復活を目指して、幸区役所が推進している「御幸公園梅香事業」。第6回推進会議が先月25日に開かれ、紅白の梅を植栽することや写真展の実施案が出されるなど、梅林復活に向けた動きが活発化している。
「御幸公園梅香事業」は、地域資源を生かした新たな街の交流拠点の創出を目指し、かつて有数の観梅地として知られていた小向梅林の復活を計画した事業で、昨年度から始まった。
市制100周年を迎える2024年までに、梅林の名所となることを目指しており、昨年度は12本の梅を植樹している。
推進会議には委員長を務める上野葉子幸区長をはじめ、地域住民、区職員などが参加した。上野区長は「皆様から様々な案が寄せられ、方向性が定まってきた。この事業が来年度以降も良い方向に進んでいくよう願っています」と挨拶した。
会議では主に、梅を植栽するにあたって、歴史や観梅などを考慮した梅の品種選びについて議論が交わされた。小向梅林の歴史を後世に伝えるには、小向村で栽培されていた白梅の「白加賀」を植えるのが理想だが、観梅を楽しむという点では紅梅の方がまさるとされている。
そこで白梅中心や紅梅中心という案もあったものの、南側が白梅で北側が紅梅、隣接する御幸球場周辺に様々な品種の梅を植える案で決まった。この他、実を収穫できる品種、育てやすい品種などを植栽する。
また、梅の写真展や地域史研究家による講演会なども実施していくことが決まった。
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