大宮町在住で中国料理店を経営する金澤松夫さん(70)が、平成28年秋の叙勲で瑞宝単光章を受章した。幸消防団員として長年にわたる地域貢献が評価されたもので、8年前には藍綬褒章も受章している。
金澤さんは2年前に幸消防団を退団するまで、43年間にわたり消防団員として地域の防火、消火活動に貢献し、退団時には副団長も務めた。平成20年秋の叙勲でも、幸消防団員として地域活動に尽力したとして藍綬褒章を受章しており、幸消防署によると消防団活動に尽力したことによる勲章・褒章両方の受章は川崎市では初めてになるという。
夫人の賀代子さんと共に先月14日、皇居を参内した金澤さんは「1回目の受章と同じようにとても緊張したが、一生懸命な活動が認められて感謝の気持ちでいっぱいでした」と感想を語った。
店舗経営と消防団活動を両立
金澤さんは現在、川崎駅西口で中国料理店「狸小路飯店」を経営している。父親が同じ場所で裁縫関係の仕事をしており事業を継いでいたが、5年ほど続けたころにオイルショックの影響があり事業を転換することを決意、1971年に中国料理店をオープンさせた。以降、45年にわたり夫人や長男たちと共に店を経営しながら、消防団の活動を続けた。現在は、長男が幸消防団に所属している。
川崎駅西口商店会の会長、神奈川県中華料理業生活衛生同業組合の副理事長も務める金澤さんは「長い間消防団をやってきて、つらいことや苦労があったけど、地域に貢献できたと思う。奉仕の精神を持ち、事業を続けながら地域のために活動をしてきたことが評価されたのだと思います」と受章の気持ちを語る。
また、2度目の受章に「川崎で初めてと聞いて幸せを感じた。消防団には若い人も多いが、奉仕の精神を保ちながら頑張ってほしい」と話した。
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