幸区 文化
公開日:2016.12.16
九ちゃん発メロ東海道線に
市民有志の要望活動実結ぶ
JR川崎駅・東海道線ホームに今月10日から、川崎市出身の歌手・故坂本九さんの代表曲『上を向いて歩こう』が発車メロディー(発メロ)として流れている。市民有志の要望活動が実を結んだ。
このうち、1番線の下り列車側は「幸せは〜」、2番線の上り列車側は「上を向いて〜」のメロディーが流れる。
世界では「SUKIYAKI」ソングとしても知られる同曲。今年4月、地元奉仕団体ライオンズクラブの国際協会330-B地区(川崎LC、川崎南LC、川崎田島LC、川崎中央LC、川崎東LC、川崎臨海LC、川崎朋友LC、川崎御幸LC、川崎橘LC、川崎多摩川LC、川崎武蔵LC、川崎葵LC、川崎さくらLC)と川崎商工会議所(山田長満商工会議所会頭)、「音楽のまち・かわさき」推進協議会(西室泰三会長)などが発車メロディー化を要望したのが始まり。要望団体はその後、街頭や川崎駅利用者にアンケート形式の署名活動を行い、4013筆中、4006筆の賛同を得た。6月14日にはアンケート結果をJR東日本に提出し、再度メロディー化を求めた。
市民要望に加え、川崎市とJR東日本は鉄道と沿線のブランド向上などの取り組みを進めるための包括連携協定を15年1月に結んだ経緯もあり、今回の実現が決まった。
朗報を受け、要望活動の中心メンバーである安達成功さんは「市の玄関口である東海道線川崎駅に悲願の発メロが導入されたことは嬉しい。より多くの人に川崎に親しんでもらうきっかけになれば」と語る。
九さん夫人・柏木さんら招きセレモニー
発車メロディーが導入された初日には、メロディー化の実現に携わった安達さんをはじめとした市民有志が主催のオープニングセレモニーをミューザ川崎ゲートプラザで開いた。この日は坂本九さんの生誕日だという。
セレモニーには坂本九さんの妻である柏木由紀子さんをはじめ、福田紀彦川崎市長、山田会頭、渡利千春JR東日本横浜支社長らが出席した。
小川久光JR川崎駅長の「出発進行」という合図で、福田市長らが発車ボタンを押し、発車メロディーを披露した。その後、富士見中学校(川崎区)吹奏楽部が坂本九さんの『上を向いて歩こう』をはじめ、『見上げてごらん夜の星を』、『明日があるさ』を演奏しセレモニーに華をそえた。
柏木さんは「九さんが川崎で愛されていることを改めて実感した。川崎の玄関口でもあるJR川崎駅のホームでこの曲を聞き、九さんの笑顔を思い出して元気を出してほしい」と話していた。
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