長期的な視点で計画的なまちづくりを進める中で、企業や市民、行政と将来像を共有することを目的とする川崎市の『都市計画マスタープラン全体構想』の改定案がこのほど発表された。
この改定は前回策定の2006年度からおよそ10年がたち、その間の変化や、15年度に策定された新たな川崎市総合計画との整合性を図ることなどが目的。
改定案では目指す都市像として「成長と成熟の調和による持続可能な最幸のまちかわさき」、基本目標として「安心のふるさとづくり」「力強い産業都市づくり」を掲げた。
10年振りの改定で新たに盛り込まれたのが「コンパクトで効率的なまちづくり」と「生活行動圏別の沿線まちづくりの考え方」。
コンパクトで効率的なまちづくりとは交通利便の高い駅周辺地区に公共公益施設や都市機能を集め、周辺の住居地域では多世代間交流ができる場を持つ住環境を整備、その上で路線バスなどの公共交通を充実させ駅までのアクセス向上を図るというもの。また住居地域では非効率化を招く人口減少や高齢化による人口密度の低下を防ぐよう、住替え、空き家対策を進めるとしている。
生活行動圏別の沿線のまちづくりの考え方では、市内をはしる鉄道の駅を主軸に市民の行動圏に合わせたまちづくりを進めるというもの。沿線ごとにエリアを分け、小田急小田原線、多摩線(多摩区・麻生区)の北部、東急東横線、田園都市線(中原区・高津区・宮前区)の中部、JR南武線(幸区・中原区)の川崎・小杉駅エリア、JR南武線支線、京急大師線(川崎区)の川崎駅・臨海部周辺エリアと4カ所それぞれの需要や特性を生かしたまちづくりを進めるという。
市では2月1日まで市民意見を募集中。市民意見は市ホームページの専用ページや郵送、ファックスで受付けている。改定案は市ホームページや各区役所などで縦覧できる。
詳細、問合せは市まちづくり局計画部都市計画課【電話】044・200・2720。
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