開園してから54年間の歴史と伝統があり、私立学校としての特色を生かした独自の歩みを続けている緑ケ丘幼稚園（和田／有馬篤樹園長）。７６００人を超える卒園生にはオリンピック選手や芥川賞作家、最近は読売巨人軍の野球選手や公式マスコットガール「ヴィーナス」で活躍している川村朱利さんなど活躍する人材を輩出している。

今、将来を見すえ

　同園では常に今、そして将来を見すえ、２歳から登園可能な「満３歳児保育」、１歳半から利用可能な「こども誰でも通園」（幼稚園として全国で初めてスタート）、そして27年以上続く「ひよこ教室」（２歳児親子登園）など、さまざまな保育ニーズに対応している。そして、それらを幼稚園での広い園庭や充実した施設で、質の高い特色ある幼児教育と連携しながら行っている。

ダンス教育導入

　同園では２年前から国内映像音楽大手のエイベックスと契約し、専属講師のリーコ先生がダンスを指導している。リーコ先生は「みんな着実にステップアップしている」と話す。同園がダンスを取り入れたのは、幼児期における楽しみながら多様な体の動きをすることが運動神経や集中力増加といった脳機能にとても良い影響を与えるという科学的研究結果をもとにしている。

　また、私立幼稚園は全国私立幼稚園連合会、東京都私立幼稚園連合会といった組織があり、各私立幼稚園の建学の精神にあった特色ある研修等も積極的に行われ、かつ毎年保護者が参加する講演会なども好評だという。

力強い子どもに

　有馬園長は、子どもたちが今後迎える将来においては、丈夫な体、人間関係そしてさまざまな場面でやり遂げる力や回復力（レジリエンス）がますます必要となると考え、「そのような中で幼稚園の役割は一層高まる。まずはたくさんのお友達とさまざまな遊びをしながら広い園庭で伸び伸びと過ごし、新しいこと、初めてのことにも意欲的に多様な体験に取り組む姿勢を見ることができます」と話す。

　有馬園長は「日本に幼稚園ができてからまもなく１５０年です。キンダーガーデン（ｋｉｎｄｅｒｇａｒｔｅｎ）の意味は『子ども達の園』で広く伸び伸びとした園庭、新鮮な空気、明るい光が大切であるとフレーベルや日本で幼稚園を広めた倉橋惣三は述べています。今一度この意味を考えて幼児教育を進めて行きたい」と語った。

緑ケ丘幼稚園

東京都多摩市和田７１２

TEL:042-375-6755

https://midorigaoka-k.ed.jp/

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