市民むけの農業体験を実施中の市農業経営士会の会長を務める 今井 健夫さん 上粕屋在住 64歳
野菜を作り守る
○…伊勢原市農業経営士会が市民を対象に毎年行っている農業体験。昨年に続き今年も「そば作り」をテーマにおよそ20人が参加。8月4日にはそばの種まきが行われた。当日は同会の会長として作業に参加、額の汗をぬぐいながら市民に種のまき方や土のほぐし方などを指導。11月にはそばの実を収穫し、12月にはそば打ち体験が予定されている。「食の大切さも知ってほしいけど、食べ物を一から作ることを楽しんでほしい」と穏やか表情で語る。
○…高部屋村に生まれた。実家では養蚕や酪農、葉タバコの栽培が行われ、子どものころはよく手伝いをしていた。「嫌でね、タバコの葉は手や服が真っ黒になるからとくに嫌いだった」と振り返るが「生き物、植物を育てることは大好きだったから」と、山王中学校を卒業後は平塚農業高校に進学し、20歳で家業を継いだ。就農後は「元気いっぱいに育つ野菜を見たくて」と、きゅうりやトマト、ナスなどたくさんの野菜をあらたに育て始めた。「とれたてをそのまま食べる。うちの野菜はこれが一番だよ」とにっこり。
○…25歳で結婚。現在は妻、32歳の長男と暮らす。音響関係の仕事をしていた息子は一転、今年から家業を継ぐことになった。「それはうれしいこと。農業に携わる以上、苦労もあると思うけど、食料を育てることの楽しさ、喜びを感じながら頑張ってほしい」と父親の表情をみせる。
○…市農業経営士会の会長として取り組むべき課題として後継者づくりをまず挙げる。「経営士会としてもしっかり向き合いたい。地域の農業が元気でいるためにも、新規就農者の支援や、若い世代の研修受け入れなど、やれることは積極的にやっていきたい」。大好きな野菜を作り続けて今年で45年。今は、その野菜を末永く守っていこうと日々汗を流す。
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