人権擁護委員として人権啓発講演会の企画・準備に携わった 井上 光枝さん 三ノ宮在住
「平等の幸せ」願う
○…これまで15年以上にわたって伊勢原市の人権擁護委員として活動してきた。12月5日の人権啓発講演会では企画や準備にも携わった。現在6人いる委員のなかでもベテランだ。市内だけでなく、県の人権擁護委員連合会では男女共同参画推進委員として活動した経験も。「性別や年齢に関わらず、皆が平等に幸せな生活が送れる社会を。皆に人権について考えてほしい」。そんな思いで活動を継続。今年10月には法務大臣功労者表彰も受けた。
〇…人権擁護委員の仕事は多岐にわたる。人権講演会や街頭での啓発キャンペーンのほか、電話相談も大きな仕事だ。寄せられる相談は、近所付き合いのトラブル、家庭内暴力など様々。「あれこれ助言するのではなく、相談者の声をしっかり受け止めることが大切です」。携帯電話やメールなどコミュニケーションツールの発達とは対照的に、悩みを打ち明けにくい今の時代。真摯に耳を傾けることは「それだけで相手に癒しを与えられる」と考える。
〇…三ノ宮に生まれた。実家は裕福な農家だったが、戦争で生活は一変。父は戦死し、農地改革で土地も失った。「母を助けよう」と、小学生になると毎朝家の掃除をしてから登校。高校生の時は毎朝家族の朝食を作った。「人権」について考えたのは高校卒業を控えた18歳の時。就職活動の際に壁となった「両親健在」の応募条件だった。どうにか平塚市内のデパートに就職できたが、「平等ではない不条理を感じました」
〇…夫の定年を機に人権擁護委員の活動を開始した。委員にも定年があり、2016年の3月31日がその日にあたる。「最後までやり切りたい」。ここまで続けてきたのは「18歳の時の経験があったから」と今では笑顔で話す。「委員をやめたらやることがなくなるから」と最近、新たな趣味にコーラスを始めた。「これからも毎日を楽しく幸せに過ごしたい」。その表情は充実感に満ちていた。
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