伊勢原 人物風土記
公開日:2025.12.26
JA湘南青壮年部いせはら支部の支部長をつとめる
深瀬 太一さん
三ノ宮在住 40歳
農業の奥深さ、探究中
○…市内の若手農業従事者(40歳まで)20人ほどで組織される、JA湘南青壮年部いせはら支部。地元の農業に関心を持ってもらおうと、このほど市内の幼稚園と保育園に通う園児と保護者を招いて、農業体験交流会を開催した。「おかげさまで今年も大成功だった。今年は全体を統括する役目だったので、多くの皆さんに喜んでもらえてうれしい。メンバーも喜んでいる」と話す。
○…伊勢原市出身。比々多小、山王中の卒業生。中学時代はバスケットボール部に所属。3年生の時に全国大会に出場した。「山王中ではバスケ部の全国出場は今も伝説になっているんじゃないかな」と笑う。産業能率大学を経てJA湘南に。貯金や保険を扱う営業部門に従事していた。
○…家業がミカン栽培や養豚業からシイタケ栽培に業態を変えたのが25年ほど前。学生時代はバスケに夢中で家業の手伝いはほとんどしてこなかったが、社会人になってから手伝うように。就職を機に青壮年部に入会。「いろいろなつながりが出来るのが魅力。仕事の相談などもできる関係が心地いい」。両親がシイタケ栽培を拡大するタイミングでJAを退職。菌床を自前で作るこだわりは、すべて良いものを届けたい一心から。「シイタケは管理しやすいのが魅力だが失敗も多い」。成長しすぎるあまり、夜通しもぎ取り作業に従事することもあった。「奥が深い。まだ修行中です」
○…バスケ経験を活かし、自身の子どもも通っう比々多地区のミニバスチームでコーチも務める。「チームの子どもたちが、うちで作ったシイタケは食べられると言ってくれたのはうれしかった」とほほ笑む。「いずれ『シイタケと言えば伊勢原』と誰もが思うように広めていきたい」。
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