第54回技能五輪全国大会の自動車板金職種で優勝した 池田 龍哉さん 東成瀬在住 21歳
伝統と誇りを胸に
○…全国から集まった23歳までの技能者たちが、培った技術を競い合う「技能五輪全国大会」。金属から機械、サービス・ファッションなど41職種の頂点を決める。その中の自動車板金の部で見事優勝を果たした。初出場だった昨年の大会では2位に終わり悔しさを味わった分、喜びも大きい。「毎日の訓練が成果として返ってきて嬉しい。みんなの期待に応えられて良かったです」
○…自動車板金は、1枚の金属平板から自動車の車体をモデルとした製品を造っていくもの。大切なのは、寸法の精度や表面仕上げのきれいさ。「昨日より少しでも良いものを」と、毎日何万回もハンマーを振り続けてきた。「本番はもちろん緊張します。けれど、今回は納得できる1番の出来のものができました」。そんな自分の成長を感じとれるところが板金の魅力だと語る。
○…宮崎県出身。野球部の強豪校に憧れ、20キロ離れた隣町の工業高校へ進学した。「毎日片道1時間かけて自転車で通っていました」と笑う。高校3年生の時将来に悩んでいると、担任の先生から薦められ、日産自動車(株)へ就職を決意。「活躍している先輩たちの姿も後押しになりました」。入社後は早く技術を習得しようと、先輩たちの背中を必死に追いかけ訓練に励んできた。休日には大好きな高校野球観戦やキャッチボールで息抜き。「高校球児たちの熱い試合や一生懸命さにいつも心を打たれています」と話す。
○…今大会の優勝で、来年10月にアラブ首長国連邦で開催される国際大会への出場が決定。次は日本の代表として世界の舞台に立つ。「過去にも日本の選手が優勝している大会。恥ずかしくないものをつくらなければならないし、伝統を守らなければ」。そんなプレッシャーを感じつつ、「出場するからにはもちろん金メダルを目指します」と力強く話す。先輩たちから伝授された”日本の技術力”という誇りを胸に、世界へ挑む。
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