伊勢原版 掲載号:2018年2月9日号
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「迅速サービス」と「挑戦心」 県優良工場に(株)ミドリ産工

社会

金属部品を手に持つ上原氏
金属部品を手に持つ上原氏

 ものづくり産業の発展に貢献する県内企業を表彰する「2017年度神奈川県優良工場」がこのほど発表され、伊勢原市商工会工業会に所属する株式会社ミドリ産工(上原勇司代表取締役/平塚市)が選ばれた。

 同社は今年10月で創業40年を迎える精密金型の設計製作企業。「高精度・短納期」をモットーに従業員14人で約700種ものアイテムを小ロットで製作する。

 金型製作歴56年の上原氏は金型職人だった父の背中を見て育つ。高校卒業後に精密金型製造会社に就職。「当時は職人が独立する時代だった」と34歳で市内鈴川に起業し、19年前に平塚市東豊田に移転した。業界の将来を見据えて積極的な設備投資に取り組み、工場内には自慢の機械設備がズラリと並ぶ。

 上原氏が手に持つ長さ50㎜の金属部品(=写真)は、先端部分に約2㎜の人工ダイヤモンドを取り付けた特注品。高硬度のダイヤモンドは微細な削り出しが難しく、技術力が求められるという。同社では設計図との差異をプラスマイナス1000分の2㎜以下という精度で製作。受注元の高い要求に応え続けている。

 主要取引先にはパイロットや日本端子、田中貴金属など大手企業が名を連ねる。新規開拓した田中貴金属は、上原氏が2年以上かけて受注したもの。その際1週間後の納期に対して「ミドリ産工のインパクトを残そう」と翌日に納品。こうした企業努力の積み重ねが、現在の関係の基盤となっている。

 またこれまでに中小企業庁が革新的なサービスに助成する「ものづくり補助金」を5回受託。「挑戦する心を忘れないことが大切」と、0・02㎜以下の金属板の形状を加工する金型作りに挑戦するなど、新技術の開発にも積極的に取り組む。「価格競争だけでは先細ってしまう。他にはまねできないサービスや商品にこそ勝機がある」と上原氏は鋭く瞳を輝かせた。
 

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