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伊勢原 コラム

公開日:2019.02.08

運命の出会い

 伊勢原駅の踏切を越えたところに前回紹介した「古武術介護塾」が有りました。でも駅から200メートルが難問です。10センチの縁石が越えられないのです。覚悟して進みました。それは8月の暑い日でした。いましたよ、車椅子のAさんが。もちろん初対面。そして、とんでもない事を云われました。 



 ――「相原さんを杖なしで歩けるようにする」―― この人なにを言っているの?杖ついてやっと這うように来た人間に。その上、彼も車いすから離れられない人間なのに。でも、彼はまず言いました。「障害者1級でしょ。生命保険全額、住宅ローン全額支給だよ」。これ驚くでしょう。日本の教育はこれを言わない。保険にしても教えてくれない。知らなくて頑張っている人は大勢います。私は保険会社に話をして、そのお金で2店舗バリアフリーにしました。



 話を戻しましょう。古武術介護塾は理学療法士などが集まり介護の仕方を勉強しています。ここに介護される私が参加。その結果、私は着物を着て、茶会に出ています。塾長は言いました「脳梗塞の人間が着物を着て正座しているのを初めて見た」と。だってそれはあなたが教えてくれたでしょう。ここだけの話、障害者になって得したこと、すごく楽しい事。教えます。――それは次回に。

 

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