伊勢原 コラム
公開日:2019.03.29
辛い事も有ります
障害を得て辛い事も有ります。友だと思っていた人に無視されるようになる。逆に今まで話もしなかった人が優しくしてくれたり。この世の中の本当の事を知ったように思います。
東北の震災が有った時、「相原さん手伝って」と言ってきたのは東海大学病院勤務の女性でした。左半身ながら一生懸命手伝いました。現地に行こうとしていたトラックには人の身長大の袋が何百枚も有りました。私は聞きました「これ何?」と。その女性は言いました。「分からないの? ご遺体がどのような状態か」。――理解しました。
私は右半身は動きません、でも左は動きます。車を運転することは出来ました。「私も連れてって」と伝えると、即答されました。「ダメ、脳梗塞の片麻痺はじゃまです」。私は自分の認識が甘かったと思い知らされました。そして自分なりの支援活動に努めました。
神戸の震災の時は中学校のPTA会長でしたから全校の保護者の皆様と一緒に動きました。東北の震災は半身が動く範囲で活動しました。そして九州に震災が起きます。そして四国、中国、北海道。支援を必要とされる災害が続きます。――申し訳ありません。私の精神は続きません。障害のある私に出来ることは限られています。安寧の世を願いつつ、今の自分に出来ることをするのみです。
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