伊勢原 コラム
公開日:2019.08.23
右手が少し動いた
左手だけで食事をしていると味が分かりません。椅子に座っている事だけで精一杯です。いつ椅子から落ちるかとひやひやします。
左手だけの食事も苦労します。味も良く分かりません。
友達から「新玉ねぎを刻んで納豆に混ぜると美味しいよ」と云われて、10年ぶりに右手に包丁を握らせました。今はその納豆ご飯に鰹節、卵、小麦粉を混ぜ胡麻油を足し、お好み焼きのように焼いて食べています。それが美味しいのです。自分で食事を作るという事の喜びがよみがえります。
――子供たちの食事は私がずっと作っていました。「うちはおふくろの味じゃないね。親父の味だ」「お父さんはいつご飯を食べるの?」――「お寿司屋さんごっこ」をする時に娘が言っていました。それを思い出します。今は、孫が言っています。「おじいちゃんのご飯が一番好き」。簡単な食事だけですが家族の食事を作れる。こんな喜びは有りません。
【ご報告】7月の障害者スポーツ大会に出場しました。左足と左手だけの自由形50メートル。2年連続で部門別1位に。表彰台で涙が出ました。この成績は来年に反映されます。東京には間に合いそうもありません。パリ大会に照準を定めようと思います。
「翼よ!あれが巴里の灯だ」―― !
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