第32回介護福祉士国家試験の結果が３月25日に発表され、三ノ宮の高齢者総合支援センター泉心荘（社会福祉法人泉心会・小泉隆一郎理事長）で勤務する４人が合格した。

　合格したのはベトナム出身のルオン ティ フエさん（28）とグエン ティ ビック ガーさん（27）、インドネシア出身のドルトゥア シダブタルさん（27）とヘルリナ バタリさん（27）。経済連携協定（ＥＰＡ）に基づく外国人介護福祉士の受け入れ事業で、４年前に来日した。

　ＥＰＡは、２国間以上の間で、モノや人の流れを促進する協定。同事業はその一環で、介護福祉士や看護師候補生を受け入れ、就労経験を重ねながら国家資格取得を目指すもの。同施設では、２０１４年から外国人候補生を受け入れていて、昨年までに５人が資格を取得している。

　母国で看護師資格を取得し来日した４人。同施設で介護業務に従事しながら、介護福祉士の資格取得を目指してきた。来日当初は、「日本語の細かいニュアンスが分からずコミュニケーションに苦労した」と話す４人。しかし「施設のスタッフが優しく指導してくれ、利用者さんにもたくさん教わった。合格できたのは皆さんのおかげ。とてもうれしい」と喜びを分かち合っていた。

　小泉理事長は「全員合格できて良かった。皆真面目で、利用者からの評判も良い。ここからさらに勉強して頑張ってほしい」と話した。