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大友皇子の石塔を移設 石雲寺で開眼法要

社会

掲載号:2020年5月15日号

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開眼法要の様子
開眼法要の様子

 日向の雨降山石雲寺(清水義仙住職)で大友皇子を祀る日向渕ノ上(ひなたふちのかみ)石造五層塔(市指定文化財)の移設整備に伴う開眼法要が5月10日、執り行われた。

 石塔は、壬申の乱(672年)で敗れた大友皇子の墓との言い伝えがあり、通称「大友皇子の墓」と呼ばれている。石塔は同寺から川を挟んだ向かいの地に建てられていた。しかし2015年に台風の影響で周辺の木々が倒れ壊れかけ、翌年には石塔の石が移動させられるなどのいたずらが発覚。住職は離れた場所では管理ができないと考え、市に相談し、2017年に同寺の墓地に応急措置として石塔を移設していた。その後、檀信徒の寄付で石塔を新たに境内に設置するため、銀杏の木の伐採や池の埋め立てなど境内を整備し、このほど移設させた。

 この日は檀信徒代表ら15人が出席。住職が完成を記念したお経をあげるとともに、世の中の安泰を祈念した。

大友皇子と石雲寺

 石雲寺は約1300年前の718(養老2)年、日向の地にやってきた華厳妙瑞法師により開創されたといわれる古刹。同寺によると、法師が大友皇子が近江から逃れて日向で亡くなったことを里人から聞き、弔った。当初は松の木を植えただけだったが、鎌倉時代に五重塔を建立したと伝えられているという。清水住職は「開創1300年記念事業の一環で行った。大友皇子を弔ったとされる里山の人々の、温かい心を石塔とともに後世に残せるのでありがたい」と話した。

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