伊勢原市見附島の向上高等学校と自修館中等教育学校を運営する学校法人向上学園。1910(明治43)年に小田原で「自修学校」を開校して今年で110年を迎える。同学園の山田貴久理事長に話を聞いた。
――7月で学園創立110周年を迎えます。率直なお気持ちをお聞かせください。
長い歴史を刻んで来れたことに関しては、創立者の大井龍跳先生に始まり、ご尽力くださった方々、卒業生、在校生、保護者などかかわった方々が脈々と引き継いでくれたその上に成り立っている。感謝の気持ちでいっぱいです。
――建学の精神に「自学」「自修」「実践」を掲げています。具体的に教えて下さい。
自ら学び(自学)、自ら言動を整え正し(自修)、自ら進んで行動する(実践)という教えが創立以来、それぞれの時代で求められてきたものだったと思う。それが生徒を育てるために有用であったため、今に繋がっていると思います。教えの裏には、自らの人生を自らの力で切り開くことができる人材の育成があります。方法については時代に合わせてカスタマイズしていく必要がある。これからも新しいものに挑戦し、社会に貢献できる人材を常に輩出できる学校でなければいけないと考えています。
――今後の学園についてお聞かせください。
グローバル化が今後も大きなポイントになる。生徒はグローバル社会でどう活躍できるのか、自分で人生を切り開く力が必要です。そのため国際交流を積極的に進め、SDGsを意識した教育を授業に取り入れていきます。英語教育に関しては、学園創設時から取り入れています。そうした国際的な視野を備え、自ら考え行動できる人材育成が目標です。
――地域交流も積極的に行っていますね。
地域や社会に目を向け、向上高校は児童養護施設等への奉仕活動を、自修館は「探求」の時間を創設時から重要視し、市内事業所での職業体験や、海外研修旅行などを実施しています。また両校は、東日本大震災の被災地で現地の中高生と交流するなど、「答えのない勉強」を通じて、生徒が自ら考え、問題解決能力を養う活動に重きを置いています。
――「向上令和グラウンド」が完成しました。
生徒がそれぞれの人生を切り開き、自己実現を果たすために必要な環境整備の一つでした。硬式野球部が県予選で決勝に進んだ際は地元の方々から声援を頂き、大変お世話になりました。これからも、地域の皆さんに愛される学園でいられるよう努めてまいります。
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