今年の高校日本一を決する「JOC全国高校陸上競技大会2020」が10月23日〜25日にエディオンスタジアム広島で行われ、相洋高校3年の石川優さん(市内高森在住)が女子100mと200mを制し二冠を達成した。
インターハイの代替を兼ねた今大会は、各種目の全国ランク上位者が出場した。石川さんは100m決勝で高校歴代4位タイとなる11秒56の自己ベストをマーク。圧巻の走りで金メダルを手にした。翌日の200mも23秒82で接戦を勝ちきり二冠。ゴールの瞬間思わず両手で顔を覆った。右ハムストリングの怪我と連戦の疲労を抱えた不安、強豪校の名を背負う重責…「嬉しさと苦しさが色々こみ上げ、解き放たれた」ように感極まり瞳を潤ませた。
2年時に挑んだインターハイは100mのスタートで失格となり、走れずに終わった。不完全燃焼だった昨夏があるからこそ、高校ラストイヤーにかける思いはひとしおだった。強豪校の部長に就任してから「私が引っ張らなきゃ」と口癖のように話していた石川さんは重責と向き合った1年だった。背中で示し続け、ついに手にした2つの金メダル。「後輩たちがピカピカです!って喜んでくれました」。
小学校の時から走るのが速かったため、成瀬中学校で陸上部に入部。3年生の最後の大会で、100m走で関東大会に出場できたことが思い出に残っているという。卒業後は大学に進学予定の石川さん。10月初めに開催された国内最高峰の舞台である日本陸上競技選手権大会100mでは、初出場で3位に入り「来年日本選手権で日本一になるのが目標。その先に日本記録、五輪出場をめざしたい」と意気込みを語った。
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