伊勢原市民10万人の安全安心を守るため、日々過酷な業務にあたる伊勢原警察署。高齢者が関係する人身事故の増加や、振り込め詐欺などの特殊詐欺被害が依然として収まらない中、小林千秋署長に市内の人身事故や詐欺の現状を聞いた。
――人身事故が増加していると聞きました
市内の死亡事故は昨年より減少しましたが、人身事故は増加。自転車や高齢者が関係する事故が依然として多く、昨年に続き、県から「高齢者交通事故多発地域」に指定されてしまいました。県下では人身事故は減少しているので、１件でも減らせるよう引き続き指導、取り締まりの推進を行っていきます。市民の皆様にも交通ルールの順守をお願い致します。
――特殊詐欺被害に遭わないためにはどうしたら良いでしょうか
伊勢原市とも連携して防災無線やいせはらくらし安心メールで情報を発信し、注意喚起をしています。皆さん日頃から注意はしていると思いますが、実際に電話がかかってくると慌ててしまい、信じ込んでしまいます。電話で「キャッシュカードを…」「お金が必要」という話題が出たらまず疑って下さい。焦って対応せず家族や友人、警察署にご相談下さい。
――コロナ禍で防犯や交通安全キャンペーンが中止になりましたが
啓発活動ができない中、関係団体の皆様には変わらずご協力頂いています。大人数で対面できない分、署員が個々に市民の皆様と接して、より一層の情報収集に努めています。市民の皆様は道灌まつりの中止など残念な事が多かった１年だったと思います。しかし花火や商店街の催しなど工夫を凝らし前向きに活動している。来年は良い年になると願っています。伊勢原署は「市民の安全安心に役立つにはどう行動するか」を判断基準に行動し、市民の安全安心な暮らしを守るために努力してまいります。
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